<漫画家さんのアシスタント生活・その6>

バブリ〜(死語)なアシスタント生活


バブリ〜!なマンションで送るバブリ〜な生活。

いえ、確かに先生は稼いではおりましたが別に金遣いが
とんでもなく荒くてどうしようもない!
という訳ではありません。

それは私たちアシスタントさんたちが快適に過ごせるようにという
先生のやさしさだったのだと思います。
(でもやっぱり稼いでるからこそできる技なんだけど)

マンションの仕事場は一人暮らしレベルの小さな流しとコンロが
ありましたが食事は3食とも出前でした。

私なら朝くらいはコンビにでパンを買ったり昼は弁当買ったり
・・ってしそうだけどさすが先生!

朝→喫茶店でフレンチトーストかサンドイッチ

昼→ラーメン屋さんなら五目ラーメンor長崎ちゃんぽんフライ麺
     うどん屋さんなら冷やし山かけうどんorすき焼きうどん

夜→ちょっとリッチな洋食屋さんの定食or
  ちょっとリッチな中華料理屋さんのエトセトラ

などなど出前三昧の日々。とにかく色んなお店の
メニューがいっぱいあって「何食べる〜?」ってカンジでした。

でも、出前の配達人は私たちのこと、何者?って思っただろうな・・

若い女の子たちが数人あつまって化粧もせずヨレヨレのかっこして
しょっちゅう出前って・・・???

そうそう、忘れられないエピソードをひとつ。

ある日先生が白っぽいメーテルのようなモスクワ人のような
とっても綺麗なコートを買ってきました。
さっそく部屋でそれを着て見せてくれたのですが
ぼ・・
墨汁がそのコートに!

「きゃ〜〜!このコートもう1着売ってるかな・・」

普通そういう時は「きゃ〜!この墨汁とれるかな!?」やろっ!!

いや、先生なりのユーモアというか冗談なんだけどね・・
本気に聞こえましたよ、私(笑)

お姉さん宅での仕事を終え、そのまま家に帰らず妹さんの
職場へ向かう私。

〆切明けで少しふらつきながら「このままじゃいかん!」と薬局へ立ち寄り
ユンケル皇帝液をイッキ飲みして気合いれ直して次へと向かう。

そんなおっさんのような懐かしい日々・・・


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