<漫画家さんのアシスタント生活・その5>

バブってる!


漫画家=稼いでいる

と、思われがちですが稼ぐ金額は人それぞれです。                                 
みんながみんな稼いでいるわけではありません。

しかし稼いでいる人は稼いでいます!恐ろしく!
考えられない位に!!!

私が最初にアシスタントに行った先生は姉妹で漫画家さんをしています。
そう、妹さんも別の月刊誌で人気連載をかかえる漫画家さんなのです。

姉妹そろって売れっ子さん。

私はそこにも掛け持ちでお手伝いに通っていました。

妹さんの仕事場は自宅ではなく大阪の一等地のマンションを
2部屋所有していました。
 
1室は最上階で机に座っていて大阪一帯の夜景が見渡せる仕事部屋。
もう1室は少し広めで和室もある寝泊りする部屋。

しかも2部屋とも仕事をする時だけ使って他の日は空き部屋。
きゃ〜〜〜!もったいない!・・・

そんなウン千万もするようなマンションを当時20代前半にして
2部屋も所有しているなんて普通じゃ考えられないッすよ。

しかも私と年がいっこしか違わない訳ですよ。

繁華街のド真ん中、ネオンキラキラきらめく都会に
建つマンションにすんでいる住人たちは
お水系の人ややっちゃん系の方々も大勢おられるカンジでした。

ある日マンションのエントランスからずらりと強面の
スーツをびしっと来た、そちら系の方々が左右に立ち並び
その先には超高級外車がスタンバイ。
親分だか誰だかが出てくるのを待っている様子でした。

そのすごい方たちが左右に並ぶ中を歩いて外にでる私。

決して私を待っていたわけじゃないけど
その様子を見ていた人どう思っただろう・・・(笑)
 
世間がバブっていたあの頃。

お姉さん宅での仕事を終え、そのまま家に帰らず妹さんの
職場へ向かう私。

〆切明けで少しふらつきながら「このままじゃいかん!」と薬局へ立ち寄り
ユンケル皇帝液をイッキ飲みして気合いれ直して次へと向かう。

そんなおっさんのような懐かしい日々・・・


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