<漫画家さんのアシスタント生活・その2>

アシスタント初日

先に話しておきますが私には某雑誌で漫画家をしつつ
アシスタントをしている友達が一人いました。
(そこで私を雇ってもらう事はなかったのですが)

なので私が初めてアシスタントに行く事になったとき
彼女に相談しました。

「アシスタントってどんなことやるん?私にできるやろか??」

「大丈夫大丈夫!初めてでいきなりそんなムツカシイ事たのまれへんって!
ムツカシイ事は他のアシスタントがやってくれるからせいぜい
トーン貼りとか雑用だけやって。」

ま、そりゃそうやな・・・


・・という訳で、いよいよ初めてのアシスタントです。

嫁入り前の娘が泊りがけの仕事・・・

母「大丈夫なん?信用できる人なん?」
私「うん・・大丈夫やって(・・たぶん・・)」


先生の家は家族(ご両親と妹さん)の住んでいる一軒家。
キンチョーしながら行ってみると

あ・・あれ?
私ひとり??

そう、その日はアシスタントは私ひとり!
うそっ!

そして初めて頼まれた仕事は巨大ベタフラ(効果線の一種)と
バスケットのゴール。
(先生は「ナイスシュート!」というバスケ漫画の連載中だった)

ベタフラはできるけど・・バスケットのゴール?!
あの丸いネットみたいなやつ。網はどう編まれているのだ?
網の隙間から見える向こう側はどうすればいいのだ?????

描いては消し描いては消し・・・

分からん〜〜!!いがむ〜〜!!
なんか変〜〜〜!!

そして一晩徹夜して描いたのが
バスケットゴールたったひとつだけ・・・(涙)

「すいません・・もっと早く描けるようにがんばります・・」(;>_<;)

でも先生は怒ったり呆れたりせず「ありがとう」って言ってくれました。



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