ウラ話A

そしてその後も定期的に半年に一度、集英社のパーティがあって(今は知らないけど)
関東近郊に住んでいるまんが家さんだけでなく、地方のまんが家さん、
売れっ子さんも新人さんも同じ雑誌の漫画家さんたちみんなでバスハイクに行き、
その夜はホテルで豪華にパーティをしたりします。

私がはじめて招待されたのは
東京ディズニーランド!!

招待っちゅうことはタダですわ。タダ!!
タダで東京ディズニーランドに連れてってくれるの??わ〜〜〜い(≧▽≦)



ただね、芸能人と違ってね、まんが家さんって顔を拝見しただけでは誰が誰なのかさっぱり分からないの・・

しかも売れっ子のまんが家さんもみなさんとっても気さくというか
ツンツンしてないというかタカビーでないというか
当時デビューしたばっかりのキャピキャピ娘の私にもフツーに話をして下さるのですよ。

でね、さんざんおしゃべりした後で

「あの〜・・ところでどなた様でしょうか・・・」

「あ、わたし山○和美です」
え〜〜〜〜!!!や・・○下和美さん!??
「わたし岩○真理子です」
ひ〜〜〜!!○館真理子さん!??
「○しまさこです」
きゃ〜〜〜よ○まさこさん!?といった具合なんです。

「ちなみにあなたは・・?」「あ、わたし○○(当時の本名)です!!」

「・・・・・・知らないわ・・ごめんなさね・・」  ・・・・いえ、いいんです・・・・_| ̄|○



雑誌によって色々違うという話はききますが私のいた雑誌は
ホントみなさんアットホームでいっぱいサインもいただきました。(宝物!)



そんなこんなで半年に一度、
軽井沢!横浜の中華街etc・・・招待していただくのですが
さすが天下の出版社さまは太っ腹!!
東京へ行く交通費もホテル代も出してくださるのです(丁寧・・笑)

そして昼みんなで遊んだ後、夜は
ホテルの豪華絢爛ディナー!!

レストランを貸しきってそれはそれは高級なフランス料理だったりロブスター三昧だったり
20歳そこそこの小娘の私は
こ・・こんな御馳走・・食べたことない・・(゚Д゚;)

な〜んて思ってるとそのうち必ずビンゴ大会が始まります。
この景品がまた信じられないくらい
豪華!

当たらないんだけどね・・・_| ̄|○


そしてお泊りは
超高級ホテル!!老舗旅館!!

世の中がバブっていた時代・・・
本当に初めての事だらけでした。

地方からのお泊り組もいっぱいいたので
日本全国あちこちにまんが家さんのお友達もたくさんできました。




それまで関西で生まれ関西でしか生活したことのない私にとって
日本全国にお友達ができたのはとても新鮮で、
それまで東京弁ニガテ!などとチラッとでも思っていた自分が
とてもとても小さく思えました。


不思議と気が合うのが北海道の人で、さっそく札幌の漫画家友達宅へ泊りに行ったりもしました。
フットワークの軽い独身時代・・・




で、せっかく東京に行ったついでに、って事でディズニーランドや上野や原宿や吉祥寺、自由が丘、
横浜、湘南、色んな所にかぞえきれなくらい行きました。

それは関西人の私にとって、
ずっとあこがれていた世界(@ ̄∇ ̄@)・・・

関西で芸人さんはいっぱい見かけるけど東京で見かけるのは芸能人!アイドル!女優さん!
おお〜〜〜!!


なんかあの頃の原宿ってホントにキラキラしてて(私にとってはね)
竹下通りもクレープも道を歩いている女の子たちも関東の言葉をしゃべるショップの店員さんも
ナンパしてきた関東の言葉をしゃべる男の子もみんなキラキラキラキラ・・

春の日差しのせいかもしれないけど本当に
キラキラキラキラ・・・


関東の言葉でくどかれてみたいなあ・・なんてね。
だってだって「オレお前のことずっと好きやってん」より
「オレ、君のことずっと好きだったんだ」って言われたい!!
きゃ〜〜〜!それってどうよ!!(≧▽≦)←アホ


一応その夢がかなったかどうかはナイショですが今のダンナは関西人です。念のため。


当時はまだペンネームがなくて本名だったのですが
結婚前の私の名前はすごーく平凡でまったく個性もインパクトも
なかったので編集さんに「変えたほうがいいかも」って言われちゃいました。


初めて自分の作品が載ってファンレターもいただきました。
ファンレターですよ。
ふぁんれたー!!

「先生のファンです!」なんて書いてあったりするんですよ。
嬉しかったなあ・・・当時は全部の手紙にお返事書いてました。
しかも自分の住所入り。


なんかこんな事かいてると心がタイムトリップしちゃうよ〜。
ちょっとドキドキしてきちゃった(爆)                       






東京でバブルなパーティの日々