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世の中どんどん進歩しています。しかし漫画の世界はなかなか進歩しませんでした。
いつまでたっても昔ながらの画材で昔ながらの手作業、
昔昔のその昔から使われていたペン先に墨汁をつけてチマチマ漫画を描くという作業は世の中の進歩とは
かけはなれたものでした。
この作品はそんな1995年頃のものですが、さらに5年ほどさかのぼる1990年ごろはようやくFAXが一般家庭に
普及したころ(だったようです)
一般家庭にFAXがなかった頃はネームをコピーして速達で送り、編集部に届いたら電話で打ち合わせ、
やり直しはまたコピーして速達で送り、また打ち合わせ。
できあがった原稿は宅急便や新幹線便、航空便で送る・・・
急ぐ場合は直接、編集部に持って行ったり打ち合わせしたり、といった感じ(だったようです)
その頃は東京へ行く機会も多かった(ようです)
FAXができた時は「なんて便利なものができたのだろう!!」と感動した(らしいです)
打ち合わせがすぐにできるのですもの。
余談ですがテレビで初めてFAXを見た時はどっかの管の中を原稿がぴゅ〜〜っと飛んで
相手に届くのか??どうなっているのだ??と思ってました(笑)
しかし一般家庭にはまだ普及しておらずNTTのFAXサービス(1枚300円位だったかなあ・・)を利用したり
商売をやってるお店にFAXを使わせてもらったり(していたようです)
「FAXのある喫茶店」というのをウリにしていた店もあった(ようです)
え??こんな話をしていると「野々木のこって何歳なんだ?」って?
もちろん聞いた話がほとんどですよ〜〜〜(汗)エヘエヘ・・
しかしFAXが普及したからといってもやはり漫画をかく作業はあいかわらずな訳で
カラス口がロットリングになったり原稿用紙にブルーの線がひいてある専門紙にかわったり
マイナーチェンジはするもののフルモデルチェンジにはほど遠い感じなわけですよ。
そしてこの作品の1995年頃からパソコンで作業をされる人が徐々にでてきました。
漫画の世界はおそろしく進歩をしようとしています。
その話はまた「今ものがたり」の方で書かせてもらいま〜す。