FS0522 用パラメータ定義ファイル by M. Nogami 07.11.02
・ このファイル protoDefC.txt は LFS05用のパラメータ定義ファイルです.
・ パラメータ値を変更して、 05-28DefC.txt などと改名して保存使用します.
・ 例 LFS0502.exe 05-28DefC.txt > 05-28\\record.txt
・ シミュレーションは 上のように実行します.
・ プログラム名のLFS の次の数字はプログラムLFSのバージョンを示しています.
・ DefC.txt の部分は変更できません.(プログラムで指定されています)
・ record.txt は画面に現れる進行を記録するファイルです.(名前を変更できます)
・ 次のようなバッチファイル(仮に、do.bat とする)から実行すると便利です.
・ outFOLDER はこのファイルの名前から DefC.txt を除いた前の部分の文字列です.
・ この outFOLDER の名前のサブフォルダーが作成され、実行結果が出力されます.
・ したがって、XXXXDefC.txt を複数用意し、do.bat に書き込んでおくことで、
・ バッチ処理が可能となります.
・ パラメータ定義ファイル名(.txt) の後ろに空白を置かないで下さい
・ do.bat の中身(例):
・ set defCfile= 05-28defC.txt
・ set outFOLDER=%defCfile:~0,-8%
・ md %outFOLDER%
・ copy w.c %outFOLDER%
・ copy %defCfile% %outFOLDER%
・ LFS05028.exe %defCfile% > %outFOLDER%\record.txt
・ copy CheckList.txt %outFOLDER%
パラメータ定義(このファイル)の書き方
・ 行頭にある マイナス 記号の次の 文字列 はプログラムで使用しているパラメータ
・ 変えないで下さい ↑ ↑
・ 半角空白(いくつか、ただし半角のみ)をはさんで次がそのパラメータの定義値です.
・ 使用したパラメータ値は、出力される ChekList.txt で確認できます.
・ このファイルにメモとして何を書いてもかまいません(無視されます).
・ ただしマイナス記号と文字列(変数名)の組み合わせだけは、どこであっても絶対に
・ 書かないでください. 予想外の結果を招く可能性があります.
・ 設定を選択をした場合は、その時必要となるパラメータをすべて記入して下さい.
・ 整数指定のあるパラメータは 4B-int に、それ以外は 8B-doubleに割り当てられます
// DEMの名前.
-finDEM DATA\\tuku.dem
// DEMのフォーマット(種類)
-DEMtype 4 : 整数
8: double m 値 海は 0.0 の場合
4: int 10倍値(0.1m単位) 海は 0x1FFFF の場合
5: int 10倍値(0.1m単位) 海は 0 の場合
20: unsigned short int (1m単位)海は 0 の場合
21: unsigned short int (1m単位) 海は 0xFFFF の場合
22: unsigned short int 10倍値(0.1m単位)海は 0xFFFF の場合
23: unsigned short int 10倍値(0.1m単位)海は 0 の場合
// 整数 DEMのサイズ (1024 以上の地図の場合は相談に応じ対応)
-NS 748 : 整数 EMの南北ピクセル数
-WE 648 : 整数 東西ピクセル数(8の倍数)
-GRID 15.0 : 正方形DEMの一辺の長さ(m)
// 地質図
-GLG 2 : 整数
1: 用いない
2: 地質図データを用いる
// 地質図のファイル名
-finGLG DATA\\Tuku.glg
: このデータを用いる場合は次のように、コーディングしてください
: 基盤は3 区分までサポート (4 は沖積層)
: code 55 4: 沖積層 :: 運搬中の堆積物・火山灰層などです
: 115 3: 基盤岩石 3
: 155 2: 基盤岩石 2
: 195 1: 基盤岩石 1
// 海面変化
-SeaLevelC 4 : 整数
1: 海面を変化させない
2: ミンデル氷期前後の海面変化(Labeyrie)、
3: ビュルム氷期前後の海面変化(Labeyrie)、
4: ビュルム氷期前後の海面変化(平坦のある近似線)
6: 内陸の場合で、本流の河床変動を、与えることになります
** 6: 内陸の場合は今後サポートする予定 **
: データのある期間 2: 77001, 3: 122001, 42: 122001
// 使用DEMに対する開始時の海面高(m)
-intSL 240.0 m
:「海退量+隆起量+波食限界+火山灰層厚」以上の余裕が必要
// DEM の整形(沖積層の自動生成)
-intsubM 1 : 整数
1: 海面下の地形の従順化なし (デフォルト)
2: あり 程度 10 自動的に軟弱層の厚さがセットされる
3: あり 程度 30
4: あり 程度 100
5: あり 程度 海底 400 陸上 40
// シミュレーション持続年数+1 (年)
-ENDoflaptime 122001 // 整数 シミュレーション終了年数+1 (年)
// 計算間隔
-tTURBO 10 : 整数
: 精度を保つため、1 年(デフォルト)毎に計算を推奨.
: tTURBO を 2 5 10 にすると、逆比例して時間の進行が速くなり、
: 一見同じような結果が得られます.ただし、計算の精度は落ちています.
: tTURBOの値で、イベントの間隔年数が割り切れないと、
: そのイベントが生起されないので、注意が必要です.
: tTURBO は拡散係数(地形変化の速さ)の倍率です
// 河川地形の変化速度
-rTURBO 1 : 整数
: 河川の拡散係数が下流で 0.5 を超える場合、RD Rr の値はそのままで、
: 河川地形の変化速度だけを速めます
: 1 がデフォルトですが、大きな値(たとえば19)を与えても、大丈夫です。
: ただし、計算時間はそれなりに長くなります.
: rTURBO は1年間に実行する(河川地形を変化させる)関数の実行回数です.
: 河川の拡散係数RDがrTURBO倍されているのとほぼ同じです.
// 表示間隔年
-DSPtimeINT 100 : 整数
: 進行と集約データをコンソールとファイルに出力する間隔(年数)です.
: その時点の値か、期間平均値(年率換算)が文字で出力されます.
(ページ末の注を参照)
// 地殻運動の選択
-MVtype 2 : 整数
1: 地殻変動なし
2: 一様隆起(MV)(相対的海面変化が変化します)
3: 南上がり傾動(南端 MV 0.0 -MV 北端 )
4: 北上がり傾動(北端 MV 0.0 -MV 南端)
5: 東上がり傾動(東端 MV 0.0 -MV 西端)
6: 西上がり傾動(西端 MV 0.0 -MV 東端)
11: 活断層(西ブロック隆起MV、北へGRID/2移動)(デモ用)
12: 活断層(北ブロック隆起MV、東へGRID/2移動)(デモ用)
// 地殻変動が起きる間隔(年数)
-CRSTMVtimeINT 100 // 整数
// 一回の変位量(m) 傾動の場合は地図の端での値
-MV 0.05
: 例えば一様隆起の場合、0.8m/1000年で stage 3 の段丘が離水、
: 0.23m/年で 5a が離水
// 活断層の位置
-MVx 334 : 整数 南北に伸びる活断層のx位置(左から)
-MVy 410 : 整数 東西に伸びる活断層のy位置(上から)
// 火山灰降下の定義
-ASHtype 2 : 整数
1: 火山灰の降下はない
2: 等間隔 間隔ASHtimeINTと一回の厚さVASHDを定義してください
3: 年数と厚さを定義して与えます
// (ASHtype==2の場合)火山灰降下間隔(年)
-ASHtimeINT 5000 // 整数 (ASHtype==2の場合)火山灰降下間隔(年) 等間隔
// 一回の降灰堆積深(m) 全域一率
-VASHD 0.4
// ******** 以下はユーザーが定義する場合(ASHtype==3) *******
年代(整数)と厚さ(m)をペアで指定してください
-ASH0 7000 : これは例です. 最大10組(ASH9)まで指定できます
-ASHd0 1.2
-ASH1 8000
-ASHd1 1.0
-ASH2 10000
-ASHd2 0.4
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// 大波を起こす嵐の発生間隔 (yr)
-SCLFtimeINT 10 : 整数
// 卓越風向(5回中2回) 指定しても、その他の風向も(5回中1回ずつ)発生します
-Winddir 1 : 整数 平常時
: 1: 卓越風向なし
: NE:11
: SE:27
: SW:25
: NW: 9
-WinddirS 1 : 整数 嵐
: 1: 卓越風向なし
: NE:11
: SE:27
: SW:25
: NW: 9
// 海崖後退が起きる崖の比高限界値(m)
-SCLFh 1.0 平常時
-SCLFhS 10.0 嵐
// 波浪作用限界深(m) (最大値: 水深で変わります)
-Wbase 5.0 平常時
-WbaseS 20.0 嵐
-mProcess 1 : -1 海への堆積なし(集計はする)、海の作用の停止(内陸などの場合)
: 1 普通どおり
-Tide 1.0 // 潮差 (m) 内部で乱数で年ごとの値として変化させています
-thrRivSLP 0.0025 // 河川(扇状地・三角州)勾配不連続閾値
: 細粒物質が堆積し始める勾配
-RFG 5 : 蛇行の程度
6: 完全酔歩 5: 60 :40 で低い方へ
4: 70:30 で低い方へ 3: 80 : 20
2: 90 : 10 1: 低い方だけへ 流れる
-iFloodINT 10 : 整数 洪水間隔
-gFloodINT 10 : 整数 洪水間隔
・ 以下の値は、ほとんど岩石の種類(1-4)に依存します.
・ 地質データ(GLG)が無いときは 岩石 1(基盤)の値が与えられます.
・ また軟弱層(堆積層+火山灰層)は 岩石 4 の値が与えられます.
これらの値は必ず与えてください. GLGがない時は岩石 2 3 の値は参照されません.
// 原地形の風化層の厚さ(初期値)を一律値(m)として与えます.
-WD3 0.3
-WD2 0.2
-WD1 0.2
// 風化層の増加速度 (1000年あたり m)
-WDadd3 0.02
-WDadd2 0.01
-WDadd1 0.04
: 軟弱層(新規堆積層+風化層+火山灰層)が 0.1mから10mの厚さで存在する場合
: 風化層の厚さがこの速さで増加します.
// 斜面から供給される物質中の細粒物の比率(0.0-1.0)
-iFSrat 0.5 // 河川の浸食堆積に大きな影響あり
-gFSrat 0.5 // 河川の浸食堆積に大きな影響あり
// 礫床区間の凹形度
-iRr 0.0004 : 間氷期 (tTURBO=10で0.0001 は過大です)
-gRr 0.0003 : 氷期 (tTURBO=10で0.0010 は過大です)
: 礫径 pd=KS*exp(-Rr*vmln*GRID)(下流ほど小さくなる)
; Rrの値を大きくすると凹形度が増す
: 進行表示気候欄に * が出るのは拡散係数を強制的に0.5に抑えているしるし
Rrを小さくするか、KSを大きく、あるいはKGを小さくすることが望ましい
: Demingでは平均流路長 vmln=331px (max) 流域面積 18975px(max)
: exp(0.01)=1.010 exp(0.1)=1.105 exp(0.2)=1.221 exp(0.5)=1.632
exp(0.7)= 2.014 exp(1.0)=2.718 exp(2.0)=7.389 exp(5.0)=148.413
-iKS 1.0 : 間氷期 礫径と勾配の比例定数
-gKS 1.0 : 氷期 礫径と勾配の比例定数
-KG 0.007 : 礫径に反比例する拡散係数 dd=KG/pd
-RE3 0.5 : 比例定数 通過物質に比例する基盤の摩耗深
-RE2 0.2 : 岩石 2
-RE1 0.2 : 岩石 1 必ず指定する
// 斜面拡散係数(岩石・気候別)
-iDD4 0.00007 : 間氷期(再堆積層・火山灰層・風化層)
-gDD4 0.00008 : 氷期(再堆積層・火山灰層・風化層)
-iDD3 0.000007 : 間氷期
-gDD3 0.000008 : 氷期
-iDD2 0.000007 : 間氷期
-gDD2 0.000008 : 氷期
-iDD1 0.0000007 : 間氷期(岩石 1)
-gDD1 0.0000008 : 氷期(岩石 1)
// 海底拡散係数(岩石別)
-mDD4 0.00002 : 軟弱層
-mDD3 0.000002 :
-mDD2 0.0000002 :
-mDD1 0.00000002: 岩石 1
: 海底の拡散係数 水深が深くなるにつれ、値が小さくなり、
: 打ち切り値:Wbase=20.0mで 0.0001 10.0mで0.03 2.0mで 0.5
// 水源点における流域面積のピクセル数(GRIDに注意)
-iVheadS4 800 : 整数 間氷期 軟弱層 必ず指定
-gVheadS4 800 : 整数 氷期 軟弱層 必ず指定
-iVheadS3 6 : 整数 間氷期 基盤岩石 3
-gVheadS3 8 : 整数 氷期 基盤岩石 3
-iVheadS2 6 : 整数 間氷期 基盤岩石 2
-gVheadS2 8 : 整数 氷期 基盤岩石 2
-iVheadS1 8 : 整数 間氷期 基盤岩石 1 必ず指定
-gVheadS1 10 : 整数 氷期 基盤岩石 1 必ず指定
// 監視点(山頂など)の座標
-FP1x 253 : 整数 X 座標
-FP1y 516 : 整数 Y 座標
・ 開始時に、この標高より高い地域を確定しその平均標高変化を監視する)
-watchLIM 300.0 m // 最初の海面高(intSL)より高いこと(それ以高の範囲が選ばれる)
// 結果ファイルの出力間隔(年数)
-WRItimeINT1 500 : 整数 頻繁
: アニメーション用には枚数が多いほどがよい
-WRItimeINT2 10000 : 整数
・ 次の図が必要ない場合は 0 を、必要な場合は WRItimeINT1(頻繁)なら 1
・ WRItimeINT2 なら 2 を指定してください.
・ WRItimeINT1 か WRItimeINT1 以外の選択はありません.
・ 下のファイル名で **** には 100 年単位の経過年数が入ります
-AGE 1 : 整数 age.**** 残存最古火山灰年代図(1B) 表示用 単位 ka
-CNTR 2 : 整数 cntr.**** 等高線図 (1B) 表示用
-Cintv 50 : 整数 上の等高線図における等高線間隔
-DDM 2 : 整数 ddm.**** 流下方向図 (1B) 10, 17, 19, 26, sea, ob
-DEP 1 : 整数 dep.**** 100年間堆積・侵食量(2B)(1000倍値:単位mm/yr)
10000(基準値=変化なし)を加えている
-sumDEP 2 : 整数 sumdep.**** 累積浸食堆積量値 (2B)(100倍値:単位cm)
-DRN 1 : 整数 drn.**** 流域面積図(2B) 流路網図としても使用可(ピクセル)
-DRN4 2 : 整数 drn4.**** 流域面積図(4B) 流路網図としても使用可(ピクセル)
-MLN 2 : 整数 mln.**** 流域平均流路長図 (2B)
-DEM 1 : 整数 dem.**** DEM(2B) 表示用(陸上のみ)(m)
-DEM8 2 : 整数 dem8.**** DEM(8Bdouble) 海底も含む (m)
-GRD 2 : 整数 grd.**** 流下方向勾配図 (2B)(1000倍値: ‰)
-RGN 1 : 整数 rgn.**** 領域区分図(1B)
-SFT 1 : 整数 Sft.**** 軟弱層厚分布図 表示用 (2B) (100倍値:単位cm)
-SFT8 2 : 整数 sft8.**** 軟弱層厚分布図 (8B double)初期条件用に再利用可
-SRA 1 : 整数 sra.**** 陰影図(海底も含む) (1B) (0-185-255) 表示用
-SRL 1 : 整数 srl.**** 陰影図(陸地のみ) (1B) (0-185-255) 表示用
-SRLR 1 : 整数 srl.**** 陰影図(河川つき) (1B) (0-185-255) 表示用
-SLC 1 : 整数 slc.**** 海面変化図(他の地図への貼り付け用です)
(一様隆起の場合は累積変動量も表示)
-PRF1 1 : 整数 prf1.****.txt 落水線縦断形テキストファイル出力 (0は不要)
・ x座標 y座標 標高 勾配 領域 流域面積 流域平均流路長(ピクセル)
-prf1X 252 : 整数 断面形 1 の開始点のx座標
-prf1Y 517 : 整数
-PRF2 1 : 整数 prf2.****.txt
-prf2X 249 : 整数
-prf2Y 512 : 整数 断面形 2 の開始点のy座標
・ 表示用ファイル(インテルバイナリ)では海のコードは、
・ 4Bのとき 0x1FFFF、2Bのとき 0xFFFF, 1Bのとき 0xFFとなっています。
注: コンソールまたはリダイレクトされたファイルで表示される項目(左から)
経過時刻 海面が低下し、陸地が増えると計算時間が長くなります
g / i その時の気候が氷期タイプ g であるか 間氷期タイプ i であるか
経過年 開始後のシミュレーション時計(年)
海面高 その時の海面高 + 潮差 (m)
±地動 地殻変動の累積値 (m)
VA層 降下火山灰の累積値 (m)
全面積 斜面領域+河川領域の面積(ピクセル数)
川面積 河川領域の面積(ピクセル数)
川口数 (ピクセル数)
斜固率 斜面領域における基盤露出率(%)
川固率 河川領域における基盤露出率(%)
斜->川 斜面領域から河川領域への移動量(全域加算、期間平均の年値)(m/a)
川侵堆 河川領域の収支(全域加算、期間平均の年値)(m/a)
川->海 河川領域から海領域への移動量(全域加算、期間平均の年値)(m/a)
細->海 細粒物質として運ばれてきて、河口付近に堆積した分の年値(m/a)
斜->海 斜面領域から海への移動量(全域加算、期間平均の年値)(m/a)
海食量 波食量(全域加算、期間平均の年値)(m/a)
侵食量 山頂を含む一定高度帯域の平均侵食量(累積値)
定点1 定点の下刻量(m)(累積値)