|
渋谷区立西原小学校
平成19年6月1日 6月号
西原小学校の特別支援教育
校 長
市 川 直 道
紫陽花に降りそそぐ雨の季節を迎えます。地域・保護者の皆様には日頃、本校の教育に深いご理解とご協力をいただきまして感謝申し上げます。渋谷区では、平成19年度から特別支援教育をスタートすることになっていますが、本校でも、4月から特別支援教育を立ち上げました。保護者の皆様との連携をベースにして、今後充実させてまいります。
障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格と個性を尊重し合う共生社会を実現することが、これからの社会が目指すところであります。こうした社会の実現のためには特別支援教育の果たす役割が大きいと考えています。特別支援教育への転換は、これまでの心身障害教育を否定するものではないのですが、特別支援学校(盲・聾・養護学校)や特別支援学級(心身障害学級)に在籍する幼児・児童・生徒だけでなく、小・中学校の通常の学級に在籍するLD等の発達障害のある児童生徒に対象を広げて実施することになりました。しかし、本校では、そうした障害の医学的な診断の有無で、支援の対象とするかしないかを判断することは難しい場合があると考えております。通常の学級に在籍する「落ち着きがない子」「友達とのトラブルが多い子」「不注意な間違いをする子」等、障害の有無にかかわらず、こうした状況にある子どもは何らかの特別な支援を求めている子どもと捉え、保護者の思いや願いを十分に理解した上で、専門家との連携を図りながら、対応してまいります。
また、児童は一人一人、個性や特性を持っており、一人一人に応じた教育を展開していくことが大切であります。特別支援教育の対象となる児童に対しては、個別の指導計画や支援計画を立てて、最も適切な形で必要とされる指導や支援を行ってまいります。専門に指導に当たる学習指導員を配置し、特別支援教室を設置し、週に1・2時間取り出し指導を行ったり、教室に入り、個別の学習支援を行うものです。また、各担任や専科の立場からも教育的ニーズを把握し、それに対応した指導を行います。そのための個別指導計画や個別支援計画は保護者の理解と納得が得られるよう、十分連携を図っていくことが大切であると考えています。
特別支援教育を推進していくためには、障害の無い児童とその保護者の方々の理解が大変重要であります。特別支援教育を学校組織全体をあげて充実させていくことにより、一人一人を大切にする教育が学校全体に浸透し、「確かな学力」「豊かな心」の育成につながるものと信じ、取り組んでまいります。
どうぞ、ご理解とご協力をお願いいたします。
|