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イタリア旅行 ヴァティカン美術館 |
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私どものイタリア旅行初日にヴァチカンのサンピエトロ寺院に行きましたが、美術ファンとしてはヴァチカンにはまだヴァチカン美術館とシスティーナ礼拝堂が残っています。
これまで私どもは、ルーブルでもメトロポリタンでも美術館はガイドなしで自分たちだけで歩いて鑑賞してきました。しかし、このヴァチカン美術館は少々様子が違うようです。
なにしろ総面積が4万2000平方メートルもあり、古代エジプトから現代までの莫大な数の美術品が収蔵されています。また、建物のつくりが複雑で中で迷うことが多いそうです。
おまけに内部は非常に混雑するため、スリが多数暗躍しているなどとおどかされました。スリたちは、入場料10ユーロをちゃんと払って入場し、十分元をとるのだそうです!。 ということで、今回は旅行会社H.I.Sの「ヴァチカン美術館半日観光」というオプショナルツアーに参加することにしました。 |
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ツアーの料金も一人7000円と手ごろです。昨日の「ローマ市内半日観光」と同じメトロポールというホテルから、朝早くマイクロバスで出発しました。
ホテルからローマ市内を西に向かい、昨日と同じようにテヴェレ川にかかる橋を渡ってヴァチカンに入ります。
美術館に着くと、入り口にはもうすでに長い列ができていました。入口の上から、ミケランジェロ(左)とラファエロ(右)の彫像が私どもを見下ろしています。どちらも、サンピエトロ寺院やヴァチカン美術館との縁が深い大芸術家です。 |
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入口から入るとすぐのところに、テレビや美術の教科書などで何度も見たことのあるジョットーの名画がありました。ジョットーは1266〜1337年とのことで、ダビンチより200年ほど前の人ということになります。
この美術館では、フラッシュをたかなければカメラで撮影してよいそうです。しかし、ときどきフラッシュを焚いている人がいました。 |
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今回のツアーのガイドは、中年の日本人女性でしたが、大変美術に詳しい方で、美術館、システィーナ礼拝堂の絵画、彫刻の一点一点を詳しく解説をしてくれました。
私も長年美術を愛好してきたので、バロック、印象派以降はたいてい知っています。しかし、宗教画、中世美術にはあまりなじみがなく、今回解説してもらって有益でした。
この写真の美術もよく教科書などで見るものですが、実物を見ると金色と赤の壮麗さに感激しました。 |
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少し歩くと、私どもにとってこれまでテレビや美術書で見てきてなじみのあるルネッサンス期の名画が多数現れてきました。
この聖母子像は、ラファエロ作だったかと思います。しかし作者がだれでもかまいません。神々しいほどの名画です。
聖母の表情の自然さ、優しさにおもわず引き込まれます。イエスのほうも、愛らしい幼児としてごく自然に描かれています。
聖母の赤いドレスと青いガウンの鮮やかさが、実に見事です。この名画の前にしばしたたずんで、見入っていました。 |
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少し先に、レオナルド・ダ・ビンチの未完の絵画 《聖ヒエロムニス》 がありました。 未完におわったのにはさまざまな理由があったようですが、ともかく現在ローマにはレオナルド・ダ・ビンチの作品はこれしかありません。
左の写真は、あまりにも有名なラファエロ作 《キリストの変容》 です。ヴァチカン美術館の大看板の一つです。
イエスは、自身の死と復活を予告した後、弟子のペテロ、ヤコブ、ヨハネを連れて高い山に登って祈りました。 すると、やがてまばゆい光芒に包まれ、旧約聖書の中の預言者モーセとエリヤが現れて、イエスと語り合ったとされます。
ラファエロは、35歳のときにこの大祭壇画に着手しましたが、完成が真近くなったころ熱病にかかり、37歳の若さでこの世を去りました。一部未完成の部分はラファエロの弟子が仕上げたということです。 |
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イタリアの画家カラバッジオの見覚えのある絵画がありました。題名は、英語では "Deposition"と書かれてありましたので、日本語では「埋葬」あるいは「埋葬式」ということになります。
カラバッジオは、ダビンチより約100年後、バロック期にミラノに生まれた画家です。若いころ殺人事件を起こして国を追われるという波乱の生涯をおくりました。 最近、この謎の多い画家をモデルとして映画が制作されましたが、ご覧になった方も多いと思います。
この 《埋葬》 のように、ドラマティックなテーマを強烈な光の効果を利用して強いコントラストで描いた作品が多く、バロックの初期でひときわ重要な位置を占める画家です。
この作品の強烈な演出効果は、後世のフランスの画家ドラクロアと通ずるものを感じさせます。 |
このヴァチカン美術館を代表する作品となると、やはり下図のラファエロの傑作 《アテネの学堂》 ということになるでしょう。大天才ラファエロが弱冠27歳のときの作品で、ヴァチカン美術館の「署名の間」の壁全体を占める大作です。
巨大なアーチの下の学堂で、中央の二人のうち、左側は古代ギリシャの哲学者プラトンで、天を指差して「イデアの世界」を示しています。これはラファエロが尊敬したレオナルド・ダヴィンチをモデルとしているとされます。 |

一方中央右側の人物はプラトンの弟子アリストテレスで、手で地を指し、経験主義の理念を示しています。こちらはミケランジェロをモデルとしているといわれます。
ラファエロの、これら2人の大天才に対する深い敬意がここに見られます。また、作者ラファエロ自身も、画面左端の人物として登場しているそうです。 |
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