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イタリア旅行(5) サンピエトロ寺院 |
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私どもが参加した「ローマ半日市内観光」というツアーの第二の目玉は、サンピエトロ寺院です。まず「バティカン市国」ですが、これはローマ法王を国家元首とする独立国家で、実体はテヴェレ川の西、面積0.44平方キロメートルほどの区域です。世界一小さい独立国家だそうで、人口は第264代法王ヨハネス・パウルス2世をはじめ813人ということです。
キリストの使徒ペテロが皇帝ネロの迫害を受けてローマで殉教しましたが、その墓の上に後に「サンピエトロ寺院」が建立され、カトリックの総本山になりました。使徒ペテロは、死後初代ローマ法王の座につきました。
この市国の中に、上記サンピエトロ寺院、歴代法王が収集した古今の美術品を納めた世界最大の博物館「バティカン博物館」、そしてミケランジェロの天井画で有名なシスティーナ礼拝堂などがあります。
ツアーのマイクロバスでバティカンに近づくと、サンピエトロ寺院が見えてきました。 |
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ともかく壮大な建物で、はるか遠くにあるのにもう寺院の大クーポラ(ドーム屋根)が天を突くように見えます。
ミケランジェロは、1546年に先任者からこの寺院の建築を引き継ぎ、大クーポラのデザイン、建築を推進しました。しかしこの大寺院の完成は、ミケランジェロの死後、1626年となりました。この寺院の中にはミケランジェロの名作「ピエタ像」もあり、ミケランジェロに大変縁の深い寺院でもあります。 |
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バスを降りて近づくと、サンピエトロ寺院の手前に広大な広場がありました。これがサンピエトロ広場で、バロック時代の大彫刻家ベルニーニの設計になるものです。
サンピエトロ寺院の左右には円柱回廊が半円形に配置され、古典的な均斉感をかもし出しています。
この巨大な広場には、最大30万人が収容できるとのことです。 |
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法王がバチカン宮殿におられるときは、毎週日曜の正午にバルコニーに姿を現して、この広場を埋める人々に対して短い講話を行い、祈りをささげるそうです。 |
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広場の中央に立っているオベリスク(尖塔)は、紀元前37年にエジプトからローマに運ばれてきたものだそうです。それを見ながら広場を右側にまわり、サンピエトロ寺院の入口に向かいます。
入口の近くに、聖パウロの像がたっていました。熱列なるユダヤ教徒であったパウロは、キリストの死後ダマスカスに向かう途中キリストからの啓示を受け、有名な「回心」をしてキリスト教徒になりました。
パウロは後にローマの役人にとらえられ、剣で首をはねられて殉教しました。 |
殉教者はどのようにして殺されたかを示すものを持った像が造られるのが普通ですので、聖パウロの像はたいてい剣をもっています。
サンピエトロ寺院の中に入ると、この建物の壮大さが一層はっきりと実感できました。 |
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中に入ってきた人が皆、天井を見上げてその高さに感嘆しています。少し先に進むと、クーポラ(ドーム屋根の部分)の天井が見えますが、そこはまた一段と高く180メートル以上もあるそうです。
このドーム部の真下に聖ペテロのお墓があるそうです。最近サンピエトロ寺院の地下の発掘調査が行われた結果、聖ペテロの墓と骨が発見されたということで、大きな話題となりました。 |
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この壮大な寺院の内部には、寺院の主ともいうべき有名なペテロのブロンズ像があります。 映画にもなった小説『クオ・ヴァディス』に書かれているように、ペテロはキリスト亡き後キリストの教えの普及に努めましたが、AD65年ごろローマの役人によって処刑されました。天国の鍵を受け取ったとされるため、たいていのペテロ像は大きな鍵をもっています。
サンピエトロ寺院の壁際にあるこの像の前には、世界中のキリスト教徒が来て額づき祈りを捧げた後、像の足に接吻します。 |
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そのため、この聖ペテロ像の足は次第に磨り減っているそうです。 |
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とうとう、夢にまで見た『ピエタ(悲しみの聖母)』像の前にきました。この大寺院の設計者ミケランジェロがまだ23歳の若者のころ制作した名作です。
私にとっては、この像に会うのがローマに来た最大の目的といえます。寺院の入口に近い壁際に、淡い照明のもと、ピエタは永遠の悲しみをたたえて佇んでいました。
弱冠23歳でこれだけの名作を制作できたミケランジェロの天才には感嘆するほかありません。聖母の瑞々しい表情、体型のやわらかさなどに若者ならではの表現を感じます。 |
ミケランジェロの一生を通じても私が最も惹かれる大傑作です。
サンピエトロ寺院の壮大さにすっかり圧倒されて、外にでてきました。 |
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出口のところには衛兵の小屋があり、有名な「スイスの衛兵」が立って警護をしています。スイスの衛兵のカラフルな制服は、ミケランジェロがデザインしたものといわれます。
サンピエトロ広場にある大噴水の下で休みながら、ローマの紺碧の空にそそり立つサンピエトロ寺院のクーポラを見上げます。この半日ツアーに私どもといっしょに参加していた日本人女性が途中で「もうフィルムがなくなっちゃたわ」と悲鳴をあげていましたが、私もこの日だけで180枚ほどのデジカメ写真を撮りました。安物デジカメながら、メモリを増強しておいて本当によかったと思いました。
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