 |
|
イタリア旅行(3) 着陸・入国 |
|
 |
|
エコノミークラスで12時間の空の長旅は、やはり相当しんどいものです。座席に座ってまもなく足の置き場に困るようになります。 |

|
|
だれかが「エコノミークラスシンドローム」といっていましたが、まさにそういう症状になってきます。
機内で映写されるB級映画などすぐに飽きてしまい、持参の本を読みながらひたすらイタリアに接近するのを待ちます。
しかし、まもなくそれにも疲れてきますので、後はともかく「眠る」しかありません。ここでも旅行用便利グッズが大いに役に立ちます。
左上は睡眠用のアイパッドですが、簡単な割にはかなりの効果があります。空港内のショップでも売っていますので、お求めになるのもよろしいかと思います。
左下はちょっと面白い形をした空気枕で、息を吹き込んで膨らませたのち、首に引っ掛けるかたちで使用します。頭からはずれないで使用できますので、狭い座席でも比較的楽に睡眠できます。 |
|
|
ヨーロッパ方面への便では太陽の動きを追って飛行するため、お昼ごろ日本をたつといつまで経っても陽が落ちません。このために睡眠もしにくく、ますます飛行時間が長く感じられます。
その飛行もようやく終わりに近づき、機内のモニターの画面にもイタリアの近くの国々の名前が表示されるようになりました。
モスクワからブダペストに南下してくるにつれ、眼下の雲の合間に見える地上の様子もこれまでの白一色から微妙に変化してきました。 |
|
ユーゴスラビアの山岳地帯を過ぎると、ギリシャ半島とイタリア半島との間のアドリア海がみえてきました。 |
|
|
やがて飛行機はアドリア海を渡りきり、いよいよイタリア半島東岸上空に達しました。
目指すローマの東側にはイタリア半島の背骨アペニン山脈が連なっています。このころから雲がなくなり、眼下のアペニン山脈が手にとるようにはっきり見えるようになりました。
アペニン山脈の嶺を越えると、山脈に西側から陽があたり、山脈全体が白銀のように輝いていました。このあたりは緯度は東京と同じくらいで比較的低いのですが、山脈の高さが2500メートル以上もあるそうで、このように深い雪に覆われていました。 |
|
碧いアドリア海を超えてきて後、この白銀の粧いが目がさめるほど印象的でした。 |
やがてローマ空港に着陸するまで30分だからシートベルトを締めるようにというメッセージが流れ、いよいよ着陸の準備に入りました。私どももバッグや衣服のポケットなどを調べ、入国に必要なパスポートや書類などを再確認します。
ローマの国際空港はローマの北東35キロにあり、昔はフィウミチノ空港と呼ばれましたが、現在はレオナルド・ダビンチ空港という素晴らしい名前になっています。
飛行機は、ローマ空港を西側から大きく迂回し、ローマ空港の周りを旋回しながら次第に高度をさげました。これまで成田など他の空港で経験してきた着陸では、上記のようにして空港への進入位置に達すると、以降は急速に高度を下げ、まもなく着陸しました。
ところが今回はこの後徐々に高度をさげつつローマ空港の周りを5、6回旋回しつづけ、やっとほぼ一時間後に着陸しました。なにか空港側で着陸を許可できない理由があったのでしょうか。 |
着陸し、シートベルトをはずしてもよいとのサインが出たら、すぐに手荷物などを持ち、飛行機の出口に向かいます。ここで遅れると、入国手続きの列の後方となり、長く時間がかかります。
入国手続きでは、まずパスポートの提示を求められます。あらかじめパスポートをバッグから出しておき、また自分の写真が貼り付けられているページを開いておくと、手続きの時間が短くて済みます。
入国の目的を尋ねられたら(英語です)、「観光(for sightseeing)」と答えます。なお、イタリアでは観光目的の短期滞在の場合はビザ(査証)は不要です。 |
上記のように入国手続きを手早く行なうのを推奨するのは、実はもう一つ大事な理由があります。それは飛行機に乗り込む際に預けたトランクを安全に取り戻す(Buggage Claim)ためです。
現在のたいていの空港でのBuggage Claimのシステムはチェックが大変不完全で、自分が預けたトランクが行方不明になったり、ひどい場合には盗まれてしまったりする事故がときどき発生します。私もアメリカで一度トランクが行方不明になりかけました。従ってわれわれ利用者側でも、事故にあわないように十分に留意する必要があります。
トランク類は、空港内のBuggage Claimと書かれた場所にあるコンベアに載せられて出てきて、その後そのコンベアに載せられたままぐるぐると循環します。そこで、そのコンベアの始点に近い場所になるべく早く行って、出てくるトランクをいち早くチェックし、自分のトランクがでてきたらすぐそれを確保するのです。
やっと自分のトランクがコンベアから流れてきて、ほっと一安心しました。これから後は、最近はどの空港でもなにか持ち込むものを自己申告しないときはフリーパスで空港を出ることができます。これでは、ドラッグ類などを持ち込むのはノーチェックとなってしまうと思います。自分が早く空港を後にすることができるのは有難いのですが。
|
ローマ空港に着くと、H.I.Sが手配したドライバーが「H.I.S」と大書された紙のボードを持って迎えにきていました。イタリアでは観光関係は英語で対応することが法律で決められているとのことで、たいていの場合英語が通用します。今回もこのドライバーが一応英語を使えましたので、ホテルの確認もでき安心しました。
このドライバーが運転する大型のワゴン車で、ローマ市内のホテルに向かいます。私どもの利用するこのような自由滞在型のパックツアーは、通常利用者がそれほど多くありません。従って、大型のバスで送迎することはなく、今回のように大型のワゴン車での送迎が多いのです。以前アメリカに行った際は、アルバイトのドライバーが自分の乗用車で迎えにきました(^_^)。
ホテルについては、次のページで詳しく説明しますが、ローマ市内北部の「スペイン広場」の近くに予約しました。 |
|
|
空港からそのホテルまで、ワゴン車で小一時間かかりました。
ローマ空港着は予定では現地時間15時30分ごろでしたが、実際には着陸が大幅に遅れたため、ローマ市内についたころには日が暮れかかりました。ふと見ると、夕焼け空をバックに大きな教会のシルエットがはっきりと浮かび上がっていました。
そこから少し行ったところで、古代ローマの遺跡フォロ・ロマーノも夕闇の中に見えました。明日からの市内観光に夢が膨らむ思いでした。
|