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ミニ・ノートパソコン |
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最近、「ミニ・ノートパソコン」という言葉を方々で見かけたり、耳にすることが多くなりました。ノート型パソコンのうちで、特に屋外に携行して利用するのに適している液晶ディスプレイ画面が9インチ前後の小型軽量機種をこの名称で呼んでいるようです。
2008年春に台湾のパソコンメーカーがこのタイプの製品を発売したところ、メーカーの予想をはるかに上回る売れ行きとなりました。 |
それを見て、ヒューレット・パッカード(HP社)などの外資系パソコンメーカーもミニ・ノートパソコンを発売しました。現在では、富士通など国内大手パソコンメーカーもこの分野に参戦し、ミニ・ノートパソコンはパソコン市場で主要カテゴリの一つとして確定しました。
ミニ・ノートパソコンが登場してから2年余りたった現在では、CPU、SSD(記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置)などハードウェアの向上が目覚ましく、ミニ・ノートパソコンは十分な実用性のある携帯端末として広く利用されるようになっています。
上の写真は、HP社のミニ・ノートパソコン HP Mini 5102です。 |
現在販売されているノートパソコンには、大きく分けて次の2つの方向があります。
一つは、最近のノートパソコンの高性能化、コンパクト性を生かして、従来のデスクトップ機の代替として利用するものです。最近は、学生など単身生活者では、テレビ・ビデオ機能を備えた大画面のノートパソコンをテレビ・パソコンに共用する向きが多いそうです。
もう一つの方向が、室外に携帯して利用するポータブル・パソコンです。最近は、電子メールの利用やインターネット経由の業務処理が多くなるにつれ、外出先でパソコンを利用するニーズが大きくなりました。
私もだいぶ以前から各種のポータブル・パソコンを利用してきましたが、その経験からいうと、ポータブル・パソコンはまず軽量であることが肝要です。私は、昔、3kg近いトランスポータブル・パソコンを持ち歩いたことがありますが、そのときは数百メートルも持ち歩くとそんなパソコンは道端に放り出したくなりました(^_^)。
現在では、ノートパソコンの小型軽量化が進み、ミニ・ノートパソコンの重量は大多数が1.2kg前後になっています。またサイズも小さいので、事務かばんや肩掛けかばんの中に容易に収納できます。 |
これまでも、室外携行に便利な小型軽量ノートパソコンが各種販売されてきました。たとえば、B5サイズと称される液晶画面が10インチ前後のノートパソコンは昔から広く販売されており、私もそのクラスのノートパソコンを持ち歩いていたことがありました。
現在販売されている各社のミニ・ノートパソコンは、そのようなB5サイズ・ノートパソコンより一回り小さくまた軽量化がさらに進展しています。
しかし、今回ブームになっているミニ・ノートパソコンが従来の小型軽量ノートパソコンともっとも異なるのは製品の価格です。
従来のB5サイズ・ノートパソコンは、通常のノートパソコンよりやや価格が高く設定されており、10万円くらいで販売されていることが多いようです。それは、通常のノートパソコンとは異なる小型部品を使用しており、製造工程もコスト高になるためと思われます。
それに対して、ミニ・ノートパソコンは、現在5万円前後の価格で販売されています。通常のノートパソコンが持っている機能を一部省いたり、搭載しているソフトウェアを少なくしたり、CPUとしてやや機能が低いものを採用したりすることでコストダウンし、この低価格が実現されました。 |
現在販売されている各社のミニ・ノートパソコンが、どのようなスペックになっているかを調べましょう。
- サイズ・重量
上記のように、ミニ・ノートパソコンは液晶ディスプレイ画面が8〜10インチ、重量は1kg〜1.3kgと小型軽量であり、室外に携帯して利用するのに適しています。
小型軽量であるにもかかわらず、携帯する場合が多いのを考慮して落下のショックにも強い設計になっているようです。
- オペレーティング・システム
パソコンの基本ソフトウェアであるオペレーティング・システムは、大多数が最新のOS Windows7のスターター版を採用しています。低価格機やSSD搭載機には、現在でもWindows XPを採用しているものがあります。
- CPU
CPUは、省電力・高速プロセッサAtom N450(1.66GHz)を採用した機種が大多数です。このCPUはIntel GMA 3150グラフィックスコアを内蔵しています。
バッテリ動作時間の長さを追求した機種では、より省電力性の高いAtom ZシリーズのCPUを搭載しているものもあります。
- メモリ
メインメモリは、低価格機では1GBのものもありますが、最近では2GBの機種が主流になってきました。Windows7 Home Premiumを搭載した機種では、メインメモリは2GBが必要です。
- ハードディスク、SSD
ハードディスクは、最近は7200rpmの高速タイプで200GBほどを搭載している機種が多いようです。
また、最近の傾向としてSSD(記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置)を搭載した機種が増えてきています。また、SSDの容量が次第に増加しつつあり、高級機では60GB以上の高速SSDを搭載したものも現れました。Windows7スターター版をインストールするには16GB以上のハードディスク容量が必要ですが、SSDの容量が60GBもあれば普通の仕事をするには十分なハードディスクスペースが残るでしょう。
- 液晶画面
液晶画面は、現在では画面サイズが10.1インチ、1024×600ピクセルが主流ですが、1280ピクセル×768ピクセルが可能な機種もあります。
画面の輝度は自動的に調整されるので、戸外でも十分鮮明な画面が得られます。
- キーボード
画面サイズが10.1インチの機種では、キーボードのキーピッチは17.5mmくらいのものが大多数です。この程度のキーピッチがあれば、キー入力の際にとなりのキーを押してしまうというようなことはほとんどありません。
画面サイズが8インチ前後の小型機ではキーピッチが16mmくらいのものがあるようなので、購入の前に実際にキー入力をしてみるのがよいでしょう。
- 無線LAN
大多数の機種では無線LAN機能が組み込まれており、公衆無線LANスポットでインターネットに接続することができます。 最近では、転送速度が100Mビット/秒超と高速でしかも安定性が高いIEEE802.11nという規格に対応した機種が多くなりました。
- 付属機器
ミニ・ノートパソコンは、本体サイズが小さいので、光学ドライブは内蔵していない機種が大半です。 また、有線LAN接続端子がないものもあり、その場合は他のパソコンとファイルのやり取りをする際はUSBメモリを使用するなどの手間が必要になります。
- 付属ソフト
ミニ・ノートパソコン低価格機では、マイクロソフト・オフィスなどのソフトウェアはインストールされていません。手持ちのマイクロソフト・オフィスがあれば、ネットワーク経由などでインストールして使用することができます。
ミニ・ノートパソコン高価格機では、マイクロソフト・オフィスなどのソフトウェアを最初からインストールしているものがあります。
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現在ミニ・ノートパソコンの人気機種であるヒューレット・パッカード(HP)社の製品HP Mini 210 スタンダードモデルを例にとって、さらに詳しく説明しましょう。
HP Mini 210 スタンダードモデルは、液晶画面が10.1インチで、重量は約1.18kgです。 Windows 7 Starter 正規版を搭載しており、標準構成の価格は 49,980円 (税込)と大変お手ごろです。
高速の802.11b/g/n無線LANを内蔵し、屋外でインターネットを簡単に利用できます。 |
CPUは高速のインテル® Atom™ プロセッサー N450 (1.66 GHz)を採用しており、通常の用途には十分な性能があります。
液晶画面はハードコート・クリスタルビュー・ディスプレイで1,024×600ドットの解像度があるので、画面サイズは小さくてもウェブが鮮明に見られます。
バッテリー動作時間は、標準のリチウムイオンバッテリ(3セル)を使用した場合約4.25時間で、屋外で短時間利用するだけなら問題ないでしょう。 |
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次に、ONKYOのミニ・ノートパソコン C423A4(左の写真) について調べましょう。
こちらも上記HP社の製品と同じく10.1インチワイドTFTカラー液晶画面で、その解像度も1024×600ドットと同じになっています。パソコンのOSは、やはり同じくWindows 7 Starter 正規版を搭載しています。 |
価格はオープンで、市場では標準構成で3万円前後で販売されています。
CPUは省電力のAtom N455(1.66GHz)を採用し、LEDバックライト液晶と大容量バッテリを標準装備することで、約3.1時間の長時間動作を達成しています。 HDDは250GB(SATA、5400rpm)と大容量です。
高速の802.11b/g/n 無線LANを内蔵し、屋外で最大150Mbpsの通信速度でインターネットを簡単に利用できます。
重量は、バッテリーパック装着時で約1.1kgと大変軽量です。 |
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次に、HDDのかわりにSSDを搭載したミニ・ノートパソコンを一機種ご紹介しましょう。
オンキョーSOTECブランドのC204A3(左の写真)は、液晶画面は10.1インチ、OSはWindows XP Home Edition を搭載しており、1GBのメモリーでもスピーディに動作します。 CPUは低電力で比較的高性能のインテルAtom N270(1.6GHz)を採用しています。 |
液晶画面の解像度は1024×600ドットです。
この製品のもっとも大きな特徴は、ハードディスクの代りにSSD(記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置)を採用したことです。これにより、大幅な高速化、低電力化が実現しました。SSDの容量は32GBなので、ハードディスクに比較してディスクスペースが窮屈なのは否めませんが、屋外で短時間利用するだけなら問題ないでしょう。
SSDとWindows XPを採用したため、パソコンの起動時間は大変短く、全般的なレスポンスもかなり速くなっています。重量は、SSDの採用もあって約960gと非常に軽量です。
バッテリー動作時間は、搭載している電池のサイズが小さいので、SSDの採用にもかかわらず約4時間とそれほど長くありません。
高速の802.11b/g無線LANを内蔵し、屋外でインターネットを簡単に利用できます。 |
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