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青空文庫 |
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最近、携帯電話機やPDA(携帯端末)で小説など文学作品を読む人が多くなりました。インターネットの高速通信網の拡大、コンテンツの多様化により、私どもが文学に接する方法も明らかに変りつつあります。今後は従来からの紙ベースの出版物と並行して、さまざまな形態の電子メディアが利用されていくことでしょう。
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皆様は「青空文庫」なるものをご存知でしょうか。実は私も数年前までは「青空文庫」という名前は聞いたことがある程度で、その内容はほとんど知りませんでした。
「青空文庫」はインターネット上の公開電子図書館で、ウェブ経由で自由にアクセスして図書館の蔵書を閲覧できます。その運営がどうなっているかなどの説明は後回しにして、まずは「青空文庫」のホームページにアクセスしてみましょう。
「青空文庫」 左をクリックすると、下の画面が表示されます。
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この画面から、作家の名前あるいは作品名のインデックスでこの電子図書館の蔵書にアクセスできそうなことがわかります。 |
画面には、「初めての方はまず『青空文庫早わかり』をご覧ください。」と書かれてあるので、そこをクリックしてみましょう。すると、「青空文庫」について詳細な説明が表示されますが、それらの中で特に重要な部分は次のとおりです。
- 利用に対価を求めないインターネット電子図書館です。
- 蔵書は、著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものです。
- 蔵書で「HTML版」を選択すると、ウェブブラウザーで作品をすぐに開くことができる。
- その他に、テキスト形式やHTML形式などで蔵書をファイルとしてダウンロードすることもできる。
若干説明を加えると、文学作品など著作物は、日本では基本的に作者の没後50年で著作権が消滅します。その時点でその作品は、日本国民のだれもが対価なしで鑑賞できることになります。現時点では、1953年までに亡くなった作家の作品が「著作権が消滅」ということになり、「青空文庫」の蔵書とすることができるのです。
それら日本国民の宝というべき文学作品の数々が、ウェブ上で自由に閲覧でき、またファイルとしてダウンロードもできるとは、まことに有難いことです。 |
このような素晴らしい電子図書館が、どのように発足し、現在どのように運営されているのでしょうか。それはこちらに詳しく説明されていますが、それらの中で特に重要な部分をピックアップしました。
- 「本を電子化して、誰でも読めるようにしよう」と考えた先覚者数人が、1997年にこの図書館をはじめました。
- 電子図書館では、原書のテキストをパソコンに入力する作業が必要です。入力や校正は、「青空工作員」と呼ばれるボランティアの皆さんが行っていらっしゃいます。
- このような活動にはある程度の資金が必要ですが、最初は特別な資金源はありませんでした。
- やがて、電子図書館の活動が広まるにつれ、大手企業系財団などから援助の手がさしのべられるようになりました。また、インターネットサーバー会社からサーバースペースが無料で提供されるようにもなり、現在に至っています。
先覚者のご努力、ご苦労は、まことに大変なものであったことでしょう。私どもも、いつも利用させていただくだけではなく、いつかは「青空工作員」として自分の好きな文学作品のワープロ入力でお手伝いしたいと思います。 |