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オペラ・ガルニエ

 ナポレオン3世治下の1862年、建築家ガルニエの設計により、この巨大なオペラハウスが完工しました。最近になって、パリ・バスティーユに新オペラ座が完成したので、こちらはオペラ・ガルニエと呼ばれるようになりました。

現在では、オペラは主として新オペラ座で上演され、オペラ・ガルニエの方はバレエなどの上演に利用されることが多くなっています。

オペラ座正面
オペラ座正面

 パリのメトロ・オペラ駅で下車し、オペラ通りに出ると、正面にオペラ・ガルニエの壮麗な建物が見えます。正面の間口は125メートルもあるそうです。
オペラ座に向かってオペラ通りを歩くと、すぐそこに見えるようでもなかなか近づきません。建物が大きすぎて、距離感がおかしくなっているのです。

ここは、パリでももっとも有名な観光名所のひとつで、観光客でいつも混雑しています。

正面入口のあたりは、観光客がスリなどの被害にあうことの多い場所だそうです。

正面の階段

 私どもは、これまでこのあたりを何度も歩きながら、オペラ座の中には一回も入ったことがありませんでした。今回、やっと適当な時間がとれたので、さっそく見学切符を買って内部に入りました。

下の写真は、有名な一階正面の大階段です。館内は、主として白熱電灯のシャンデリアで照明されているので、あまり明るくなくまた色温度の低い(赤っぽい)ライティングになっています。

定時にガイドがオペラ座内部各所を案内しているようですが、私どもは自分たちで勝手に方々を見て回りました。

正面の階段


踊り子
オペラ博物館

 華麗なシャンデリアのもと大階段を登って劇場をのぞいて見ましたが、舞台は暗くて何も見えなかったので、まず、付属のオペラ博物館に向かいました。

オペラ博物館には、オペラの衣装や舞台装置の一部、小道具などが展示されています。金網でかこった図書館もありましたが、ここにはオペラの台本や楽譜がを集められているそうです。

また、オペラやバレエを描いた絵画がたくさんありました。左の踊り子の絵画は、ドガの作品のようです。

踊り子の絵を得意としたドガは、このオペラハウスにたびたび通ったと思われます。ちなみに、オペラ・ガルニエはドガが28歳のときに完工しています。

バレエ、オペラの絵画

 下のような絵画もありました。下左は、よくわかりませんがバレエの一場面でしょうか。
下右は、多分ビゼーの歌劇 《カルメン》 を描いたものと思います。眉の太い若い女性が黒髪に花をつけている様子が、いかにもカルメンらしいではありませんか。

バレエ オペラ


豪華なシャンデリア
豪華なシャンデリア

 巨大なシャンデリアがすらりと並んでいる大きな部屋に出ました。壁には大きな鏡がつけられており、シャンデリアの光がまばゆく反射します。どこか、ベルサイユ宮殿の「鏡の間」と似通った雰囲気です。

現代のオペラハウスに比べると、このオペラ・ガルニエは客席はあまり大きくなく、むしろ狭いといってよいと思います。
しかし、この部屋に見られるように、客席以外の周辺施設が非常に大きいのがわかりました。当時は、オペラハウスが重要な社交場だったからでしょう。

天井画
天井画

 この部屋の天井を見上げると、ご覧のような立派な天井画がたくさんありました。
オペラ・ガルニエの天井画というとシャガールの名前がでてきますが、こちらはおそらく19世紀にオペラ・ガルニエが完工したころのものでしょう。豪華なシャンデリアの光に照らされて、優雅なロココ風の天井画が浮かび上がります。

この部屋を出たところに、作曲家サンサーンスの彫像がありました。サンサーンスのオペラというと、『サムソンとデリラ』が有名です。

シャガールの天井画
シャガールの天井画

 2階のボックス席から、ようやく舞台、客席の様子が大体見えました。天井を見上げると、大シャンデリアの上のドームにシャガールの天井画がありました。

例のシャガールの優しく幻想的なタッチで、エッフェル塔や散策する男女などが描かれています。この天井画には 《夢の花束》 というタイトルがついているとのことです。

最近ミュージカルや映画で大評判の 《オペラ座の怪人》の中には、このホールの大シャンデリアが落下するシーンがあるそうです。

豪華な桟敷席
豪華な桟敷席

 150年近い歴史のある大オペラハウスの内部はさすがに豪華で、桟敷席はご覧のように赤と金色で仕立てられています。

マチネー(昼)のときはそれほどうるさくありませんが、夜の上演ではフォーマルでないと入れてもらえないそうです。旅行者には、ちょっと厳しいですね。

次にパリにくるときは、それらしい服を持ってきて、ぜひこのホールでなにかコンサートでも聴きたいと思います。

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