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ラ・ミュエット

 パリの西の郊外に、ラ・ミュエットという町があります。そこには、印象派活動の出発点となったモネの絵画 《印象・日の出》 を展示しているので有名なマルモッタン美術館があります。
この前パリにきたときは、時間の関係でそこにいけませんでした。今回は、オルセー美術館からラ・ミュエットへの交通の便がよいのがわかり、オルセー美術館に行った日の午後、そちらに向かいました。

オランジェリ美術館
オランジェリ美術館

 オルセー美術館を出て、セーヌ河畔を少し西に歩きます。川の対岸に、モネの睡蓮連作があるので有名なオランジェリ美術館が見えてきました。この美術館は、現在は工事中のため閉館されています。日本の美術ファンには特別人気のあるこの美術館が、装いを新たにして開館されるのを待ちましょう。

ルーブル美術館、オルセー美術館、アレクサンドル3世橋などが川から見えるこの辺は、セーヌ川クルージングの目玉コースです。

お客を満載した遊覧船が、目の前のセーヌ川を盛んに行き交います。

RER駅
RER アンバリッド駅

 壮麗なアレクサンドル3世橋が見えてきたあたりで、川筋から左に折れ、RER C線のアンバリッド駅に向かいます。

RER (エールエーエールと読みます)とはフランス国鉄の高速鉄道で、パリ近郊ではA線、B線、C線があります。東京都区部における中央線、埼京線、総武快速線のような位置づけといったらよいでしょうか。

RER C線は、しばらくセーヌ川の南岸に沿って走った後セーヌ川を越え、パリ西部ブーローニュの森の方向に行きます。私どもが乗った区間では、大部分が地下でした。

ミュエット駅の近く
ラ・ミュエット駅の近く

 RER C線のブーランビリエ駅で下車します。ここは、パリ・メトロのラ・ミュエット駅と交差しており、私どもは帰りはここでメトロに乗りました。

このあたりはパリ16区の高級住宅地だそうで、駅前の様子は東京の郊外住宅地とどこか似ています。駅の近くは、中層のマンションらしい建物がたくさんありました。東京近郊にくらべて道路が狭く、町並みが古いように思われました。

日本の住宅地につきものの大型スーパーは、フランスには少ないようです。

ミュエットの公園
ラ・ミュエットの公園

 駅前で、通行人にマルモッタン美術館への道を尋ねたところ、すぐに教えてくれました。ここでは、だれでもこの美術館を知っているようです。

その方向に少し歩くと、ご覧のような広々とした公園となりました。わたしどもは、この前パリにきたときはロンシャン競馬場、ブーローニュの森のあたりを歩きましたが、このミュエットはそのすぐ東にあります。まるで、町全体が公園のなかにあるようでした。

春の花々や、高い木々の新緑を楽しみながら、美術館の方向に歩きました。

公園の並木道
公園の並木道

 マルモッタン美術館に近くなったあたりにあった並木道です。並木の樹種は、プラタナスかと思います。

フランス人は、このような直線構成が大好きなようで、パリの市街も基本的に凱旋門を中心とする放射状の直線道路で構成されています。

パリは、日本の北海道より高い緯度にあります。したがって冬は、東京にくらす私どもにはわからないくらいの厳しさかと思います。

その分、春が本格化するこの時期を迎える喜びはひとしおでしょう。

ロバの馬車
ロバの馬車

 公園の中で、小さな馬車を見かけました。近づくと、3頭のロバがこの馬車を牽いているのがわかりました。日本の公園では、ポニーが馬車を牽いているのはときどき見ますが、ロバはあまりいません。
ヨーロッパでは、ドンキホーテの従者サンチョ・パンザがロバに乗っているのでわかるとおり、ロバが方々で使われているようです。
ロバは、馬ほどたくさんのえさを必要とせず、その割にはしっかりと役に立ってくれるのだそうです。

ポニーに乗って
ポニーに乗って

 こちらはポニーでしょうか。先ほどの馬車を牽いているロバ君たちより、一回り大きいようです。子供たちが乗って、おじさんに指導を受けています。こういう体験が簡単にできるのですから、このようなよい環境に住んでいる子供たちは幸せです。

すこし慣れた子は、自分でポニーを手綱で操って、広い公園を一周してきます。ポニーがぽくぽくと歩きながら公園の歩道に盛んに落し物をするのは、ちょっと困りますが(^_^)。

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